厚めの靴下を履いても、毎日湯船に浸かっても、冷たい足・・・
「温活」という言葉があるように、日々の生活の中で「冷え」を感じる方は多いようです。
妊活や不妊治療中の方はもちろん、大人の女性の多くは、冷えによる体調の不調や不快感は気になるところ。
せっかく「温活」するのであれば、効果的な方法を試してみませんか。
お灸とツボを用いたセルフケアで、冷え症のツラい症状を改善しましょう!
ここ1~2年の体調チェックしてみましょう
いくつあてはまりますか?
4以上あてはまる方は、「冷え症」と考えられます。
(楠見・江守の冷え症評価尺度に拠る。対象は18~39歳ですが、他の年齢の方も参考にしてください)
あなたのその症状、冷えが原因かも・・・
東洋医学では冷えを「未病(病気の前の状態)」として重視しています。まわりの人は苦痛を感じない環境なのに手足や体全体に冷えを感じ、冷えに伴った症状があることで日常生活に支障がある状態を“冷え症”といいます。
冷えの特徴として、検査しても原因となるような病気が見つからない、下のようなものを代表とするたくさんの不快な症状があらわれます。生理痛も冷えで痛みが増します。(ただし、隠れた病気が原因の場合もあるので、注意が必要です)
もちろん、妊活や不妊治療中の方には、冷えは大敵ですね!
冷え症って治るの?
お灸とツボを使ったセルフケアを適切に行うことで、冷え症に伴う症状は改善します。
レッグウォーマーをつけた群と、ツボにワンタッチでできるお灸を週3回以上行う群とを4週間にわたって比較した研究結果があるので、見てみましょう。
冷え症の人が持っている 15のつらい症状がどのように変化したかを示したものがグラフ1です。レッグウォーマー群も改善していますが、お灸群ではより多くの症状が改善していました。
特に「足のむくみ」「肩こり」「ぐっすり眠れない」の 3 症状は大きく改善。実際に、手足の温度を測ってみると、お灸の方が温かくなっていました。
またその効果の持続は、お灸の方が長続きします。始めて1週間はレッグウォーマー群の方が、冷え症の程度が下がっていますが、2週目3週目4週目と時間の経過とともに、お灸群の方は確実に冷え症の程度が下がっています。レッグウォーマー群は外して1週間後には最初と同じくらいに戻ってしまったのに対し、お灸群では4週間続けたお灸を止めた1週間後でも冷え症の程度が下がっており、結果として大きな差が出ています。(グラフ2)
このツボにお灸を!
今回用いたツボは、この3つ。
台座がついていてワンタッチで手軽にできる「台座灸」を用います。
週3日以上、まずは1か月ほど続けてみましょう。1~2壮、じんわり温かい~と感じる程度で大丈夫。お灸は熱さを我慢するものではありません。低温やけどしないように、肌がチリチリする時は速やかに取り去りましょう。
自分に合ったツボを探したい方や、お灸のやり方を知りたい方は、お気軽にお問い合わせくださいね。
参考「成熟期女性の冷え症に対する温灸によるセルフケアの効果~レッグウォーマーを対照として多施設共同ランダム化比較試験」