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逆子には「ゆるめる」治療も

sakago

鍼灸で不思議なことのひとつに、
この「ひきしめる」と「ゆるめる」 があります。

マッサージでは、よく「ゆるめる」という言い方をしますが、
鍼灸では、「ゆるめる」ことも「ひきしめる」ことも、両方できるのです。

しかも「ゆるめる」のは、筋肉だけではなく、
子宮口をゆるめてお産をうながす、
尿管や胆管をゆるめて結石を出す、
涙の流れをよくして、涙目を治したり、
緑内障の眼圧を下げたり・・・など、できるのです。

「ひきしめる」のは、
お腹を引き締めて流産を防いだり、
腰椎すべり症のまわりのゆるんだ筋肉をひきしめて、痛みを和らげたり、
むくみをとって、足や顔をひきしめたり・・・
体質によっては、全身をしゃきっとさせた方がいい方もいます。
ちょっと考えてもいろいろ出てくるので、こうして書いている私もびっくりです。

先日、陣痛が来ないといらした方があり、
帝王切開も予定されていたのですが、ゆるめる治療をしたら、
治療の翌日(帝王切開予定日の前日) に陣痛がつき、めでたく通常出産。
しかも3時間の超安産でした。
(お産の時間が短いほど、産後の回復が早いです)

逆子も冷えの改善は必要ですが、ゆるめる治療も加えた方が、効果が出やすいようです。

35週で治療にいらした方ですが、諦めずに治療していたところ、
予定されていた帝王切開の入院時に逆子が治っていた事がわかり、
手術を回避できました。37週でした。