体外受精では、採卵周期に受精卵を戻す場合(新鮮胚移植)と、
次周期以降に戻す場合(凍結胚移植)があります。
陽性反応が出る確率(つまり妊娠率)は、これまでの患者さんを見ていると、
次周期以降に戻した方が、結果がよいように感じます。
あくまでも私の所感ですので一概には言えませんが・・・。
(凍結胚を融解する際にせっかくの分割胚がダメになってしまうリスクがあることも申し添えます)
特に排卵誘発剤を使用して採卵した後は、卵巣が疲れて腫れているので、できれば卵巣が回復したのを見届けてから、受精卵を戻した方がよさそうです。
子宮の内膜の厚さや状態も、これまでの経験的には、卵巣の状態に比例しているように思います。
卵巣が回復したしるしって、何でしょう?
分かりやすいのは、月経周期と排卵までの日数です。
採卵周期を終えた次の周期は、前周期で卵巣を刺激しているので、排卵までの日数が少し伸びて、生理周期がいつもより遅くなる場合があります。
このような場合は、移植は見送った方がよいかと思います。
体外受精をしている方は、基礎体温をつけていない場合がほとんどですが、排卵誘発剤を服用していない周期はつけておくことをオススメします。排卵のタイミングが基礎体温で確認できますよ。
そして、卵巣の回復に、鍼灸がお役に立つことは言うまでもありません(^.^)