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おうちで簡単にできる、お灸のやり方とコツ

セルフケアで、お灸を取り入れる方が増えていますね。
自分でツボにお灸をすることで、気になる症状をコントロールしたり、体調のコンディションを整えたりと直接的な効果を感じられるということはもちろんのこと、「火を点ける」「煙が燻る」「いつもと違う香りが流れてくる」みたいなことも、いつもとちょっと違う世界に連れていってくれるようで、気分もリフレッシュできたり、リラックスできたり(実際お灸の材料となるもぐさの香りには沈静効果があります)。そういうところも、お灸がいいと感じられることの一つかな、と思ったりします。
これからお灸を始めてみたい方もたくさんいらっしゃると思いますので、安全で簡単にできるお灸のやり方をご説明します。いくつか注意点がありますが、難しいことではありません。ブログでも季節や症状に合わせたセルフケアのツボを随時お伝えしています。是非とも、自分の身体と心を慈しむような気持ちで、一日の終わりにやってみてください。

お灸の選び方

台座付きの簡単なワンタッチタイプのお灸が、ドラッグストアやネット通販から入手できます。「微弱・弱・強」など、熱の強さによって分かれています。お灸は熱ければ熱いほど効くわけではありませんし、熱の強いタイプは我慢してすえると火傷になり水疱ができることがあります。「微弱」など、熱さの最も弱いタイプのものを使うことをおすすめします。

用意するもの

  • 台座付きお灸
  • ライター
  • 水を張った灰皿
  • ろうそく
  • タオル

やり方

  • お灸をする部分の肌が汗などで湿っていたら、タオルでよく拭き取ります(肌が湿っている状態でお灸をすると火傷ができやすくなります)
  • ろうそくに火を点けます。
  • お灸の台座の裏についているシールをはがして、人差し指の先に付けます。
  • ろうそくの火で、お灸の先端に火を点けます。
  • 台座の部分を持って、お灸をするツボの上に載せます。軽く押し付けると落ちにくいですが、足の裏など斜めになる部分に載せる時は、途中でお灸が落ちて床や衣類などを焦がさないように気をつけてください。
  • そのまま温かくなるのを待ちます。芯の部分が燃え切ると台座の部分が温かくなり、自然に消えます。この間だいたい5分もかからないくらいです。
  • 終わったら、台座の部分を持って灰皿へ。途中で「熱い」と思った時も、我慢せず取り去りましょう。
  • 「ちょっと物足りないかな」と思うくらいがちょうどいいです。同じツボに一度にたくさんすえたり、一日に何度もすえるより、一日1回1~2壮を目安に、できるだけ毎日続けることで、効果を感じられるようになります。ツボは2~3カ所くらいがよいでしょう。

注意事項

  • お灸の点火時や、火のついたお灸を持つときは、くれぐれも火傷にご注意ください。
  • 使い終わったお灸は、必ず水の入った灰皿へ入れ、消火を完全に確認してから捨てましょう。
  • お灸をした後、まれに体がだるくなったり、熱っぽく感じることがあります。これは「灸あたり」という反応で、少し時間が経てば自然に治まっていきます。基本的にはお灸の後はゆっくり過ごしましょう。